写真の撮り方
スマホ・カメラで
上達する撮影テクニック
 

なぜ人はライカに惹かれるのか
使って分かった“別格の描写と哲学”

 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 
仕事ではここ15年くらいキャノンのフルサイズ機(デジタル)にEF24-70mm f2.8を使ってます。200mm以上の望遠レンズを使うようなシーン以外なら、この組み合わせで、ほぼ完了出来て大変重宝しています。仕事以外においても作品撮りで、かなり活躍しました
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
デジタルカメラを使う前は当たり前ですがフィルムカメラを使ってました。仕事では同じくキャノンをメインに使ってましたが作品撮りでは、今回の本題であるライカを使ってました
 
Lマウントのライカ
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
Mマウントのライカ
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 

フィルムライカ時代

使用した機種は3種類。Leica Ⅲc&Leica M4&Leica M6。使っていたレンズは忘れましたが、フィルムライカは私には合わなかったみたいで、ライカの写真で何かしらのステップアップはありませんでした。そもそも自分自身がライカで撮った写真であまり感動してないのだから、何かが起こる訳ありません
 

ライカ以外のフィルムカメラ

フィルムカメラで自身を良い方向に導いてくれたのはROLLEIFLEX 2.8FとHASSSELBLAD 500C。レンズはどちらもPlanar。この2機種で撮影した人物写真が好評で、そこから個人の仕事が入るようになり、それがきっかけで写真事務所を立ち上げる事が出来ました。また作品撮りでも大活躍で、国内&海外問わず多くの賞を獲得する事が出来ました。スクエアフォーマットの世界観とPlanarの描写と自分の表現したいものが、上手くマッチしたのだと思います
 
ROLLEIFLEX 2.8F
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
HASSSELBLAD 500C
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
ローライとハッセルのレビュー記事
 
 
フィルムカメラ全盛からデジタルカメラが仕事などで使えるレベルの品質になってしまうとフォルムカメラはほぼ使わなくなります。たくさん恩恵を授かったハッセルブラッドとローライフレックスは自分のカメラマンとしてのプランの中で不要になってしまったのです
 
当時使用していたEOS5D mark2は仕事&作品撮りにおいても好調で、このカメラのおかげで仕事は増えたし、作品撮りの方もフィルムに比べデジタルカメラは作品を量産出来る(金銭的にも)ので、前以上にコンペで結果が出るようになります。おそらく当時がカメラマンとして最も目に見える結果だ出てたと思います
 

ライカQへの布石

ハッセルブラッドやローライフレックスなどのカメラはファインダーを覗いた時のわくわく感もあります。また撮影→現像をして、当時ネガスキャナーでデジタルデータを抽出してましたが、その時の画像に感動する事が多々ありました。キャノンのデジタルカメラは良い写真が撮れても感動するまでには至りません。結果写真に対して多少飽和状態になってしまう自分がいました
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

なぜライカを選んだのか

このままでは自身がカメラマンとして枯れてしまう。そんな危機感を持った私は何かを変えなきゃと焦りだし、とは言え再度フィルムカメラに手を出す気になりません。そこで何となく自分の胸にすっと飛び込んできたのがデジタル版ライカでした
 

LeicaQの購入

調べていく内にこのカメラなら又わくわく出来る自分に出会えるかも知れない。そう思った私はローンを組んでLeica Qというフルサイズデジタルコンパクトを購入します
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
ライカQのレビュー記事
 
購入のきっかけはLeicaQのデザインと作例でした。そして早速LeicaQで写真を撮ってみます
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

デジタルライカの描写

LeicaQ内蔵のファインダーでもかなり好きな雰囲気の写真でしたが、パソコンでこの写真を見た時に久々に写真で感動しました。なぜならピントが合ってない場所さえ美しい。いやむしろその場所が美しいと感じたのです
 
通常写真はピントが外れた場所はボケ味と評価され描写として評価されません。この写真で言えばピントが合ってる箇所はミモザのほんの一部で、それ以外は全て被写界深度外なのです
 

空気まで映すライカのレンズ

ライカは空気まで映すと言われてます。フィルムライカ時代は全く実感できませんでしたが、この時なんとなく分かった気がしました
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

ピント外の描写まで美しいライカの実力

この写真は多肉植物にピントを合わせてますがボケてる箇所、本の描写が自分的に凄く好きです
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

シアンの描写が美しいライカのレンズ

LeicaQは被写界深度外の描写だけで無く、その透明感や色調で言えばシアンの描写が特に美しく感じます
 
ここでデジタル版ライカなら自分の世界感が表現出来ると勘違いした私は、もう1台ライカを購入します
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

LEICA M9-P

このカメラはセンサーなのかレンズ特性なのか分かりませんが、若干濁ったような描写で、よく言えば味わいなのでしょうが、私はその味が理解できませんでした。全てのデジタルライカが自分を感動させてくれる訳では無かったのです。M9-Pは半年も経たずに里子に出しました(苦笑)デザインはむしろLeicaQより好みだったのですが…
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

ズミルックスの透明感ある描写

やっぱり私にはLeicaQでした。多肉植物や鉢の質感、ピンクの発色。背景の空気感。全て好みです
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 
きらきらした写真でもライカの個性がしっかり出ています
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 
透明感が半端ないです
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 
曇天でも決して眠い描写になりません。桜の花色がミモザを優しく包んでいるよう
 

ライカとライカ以外のカメラ

ここでキャノンとライカの違いを自分なりに考えてみました。私は釣りが好きで、特にエギングと言う疑似餌を使ったイカ釣りが好きです
 
疑似餌にはエギを使います。これまで何十種類以上のエギを試しましたが、コンスタントに釣れると思ったのが下記写真のエギです
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
 
プラスチック製のエギで本当によく釣れます。ですがイカは釣れる時期とそうで無い時期があります。釣れない時期は写真のエギでも当然釣れません。そうなると釣りに飽きてくると言うか、情熱が削げてくるのです
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
シビアな状況時に救世主になるのが上記写真のエギです。桐製です。さきほどのエギと比べると若干釣果は落ちます。また少し使い勝手が良くないです
 
ですが桐特有の特徴で海中情報が分かりやすく、エギングをしていて楽しいエギです。イカの反応の分かりやすいのでアタリが出た時は脳汁がどばーと出ます(笑)。見ためも味わい深く、使い込みほどに愛着がわきます
 
これをカメラに例えるとコンスタントに釣れるけど、少し躓くと情熱が薄れてしまうプラスチック製のエギがキャノン
 
結果に対するコンスタントさや使い勝手の悪さはあれど、とにかく楽しく、感情を高ぶらせてくれる桐製のエギがライカだなと思ってしまうのです
 

ライカは人生のモチベーター

人間ってモチベーションはかなり重要です。特に私は性格的にその傾向が強い
 
ライカも桐製のエギも私にとってのモチベーター。絶対に必要では無いけど、いないと自分が自分で無くなってしまう大切な相棒な気がするのです
 
桐のエギは愛着が有り過ぎて自分で少しカスタムしてます(笑)
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
下がオリジナル。上がカスタム。オリジナルは目の箇所がチープなシールだったので、漁師が昔から使うビーズと釘に交換
 
寄った写真
ライカを使うのは哲学だと想うのです
 
美しい工芸品のようなエギに変身しました
 
マインドだけで無く描写においてもライカとキャノンの決定的な違いを感じた写真がありました
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 

ライカ以外のカメラの描写

この時はライカとキャノンを2台持っていき、同じ焦点距離&同じ絞りで撮影しました。ライカの写真は上記のように背景が美しく描かれてるのに対し、キャノンは背景の枝や葉が完全に飛び、ただのボケになってしまい決して美しいとは言えませんでした
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH
 
背景のアンティーク壁。実はこれ撮影用のペラペラなペーパーなのです。偽物さえも美しく描けるのがライカ
 
ライカを使うのは哲学だと想うのです
photo by LeicaQ typ116
Summilux 28mm f1.7 ASPH 
 
哲学云々言っておいて脈絡の無い長文駄文大変失礼しました。また最後まで読んでくれた方、ありがとうございます
 
ライカについて語り出したら熱くなってしまいました(笑)又このページを見て少しでもデジタル版ライカの魅力が伝われば嬉しく思います
 

人物写真(ポートレート)テクニック記事

 
 
 
 

最後にポエトリーな事を書きます

ライカという不思議な存在

ライカというカメラは、とても不思議な存在だと思っています。それでも多くの写真家が、最終的にライカに興味を持ち、そして惹かれてしまうのはなぜなのか
 
それはおそらく「写真を撮るという行為」に対する考え方が、ライカというカメラには強く表れているからだと思います。ライカは基本的にとてもシンプルなカメラです

レンジファインダーという機構もその一つです。この「フレームの外が見える」という感覚は、実際に使ってみるととても面白い
 
ライカで撮影していると、自然と被写体との距離が近くなります。それはどこか、写真の原点のような感覚でもあります
 

ライカと言うカメラと向き合う

デジタルカメラが進化していくにつれて、カメラはどんどん便利になりました。もちろんそれは素晴らしいことです
 
しかしその一方で、便利になりすぎたことで、写真を撮るという行為が少しだけ「作業」に近づいてしまったような気もしています
 
ライカを手にすると、その感覚が少し変わります。ピントを合わせる

一枚の写真を撮るまでに、ほんの少しだけ時間がかかるのです。しかしその時間が、写真を撮る楽しさを思い出させてくれる。カメラを操作するというよりも、カメラと向き合っている感覚に近いかもしれません
 

ライカは写真を撮る理由を思い出す

ライカを使っていると、「なぜ写真を撮るのか」という問いを自然と考えるようになります。綺麗な写真を撮るためなのか
 
答えは人それぞれだと思います。ただ一つ言えるのは、ライカというカメラは、その答えを探す時間を与えてくれる道具だということです
 
性能の良いカメラは世の中にたくさんあります。だからこそ、多くの写真家がライカに惹かれてしまうのかもしれません
 
ライカは単なるカメラではなく、「写真という行為そのもの」を考えさせてくれる存在なのだと思います
 


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